需要があるかわかりませんが、今日もデジタルイラストメイキング(作画工程)をご紹介してみたいと思います。
今日の題材は、ラブライブの南ことりちゃんです。

今回ご紹介するイラストメイキングは、デジタルイラストになります。
色塗りテクニックやTIPSはあまりないので、作業の流れの参考になればと思います。

  • 「デジタルイラストはどういう流れで描かれているのか作画工程を知りたい」
  • 「イラストはもう描いているけど、他の人はどうやって描いているのかな?」
  • 「いろいろなイラストメイキングが見たい!」

アナログイラストの工程は、下記記事でご紹介していますので、ご興味がある方は、よかったらご覧ください。

作業環境

使用したソフト

私の場合、仕事柄、複数のアプリケーションソフトを併用しています。
ひとつのソフトでもイラスト制作は可能ですが、アプリケーション毎に機能や特徴が違うので、使い分けています。

  • ペイントツールSAI
  • クリップスタジオペイント(クリスタ)
  • Photoshop CC

初心者の方は、有料ソフトをたくさん揃えるのは難しいと思いますので、もしもどれかひとつを選ぶなら「クリップスタジオペイント」が良いと思います。
イラストを描くための機能が充実しているからです。クリップスタジオペイントのみでイラストが完成できます。

PC等

使用している機器ですが、ペンタブレット Wacom Intuos Pro Mサイズ
PCはWindows10です。
PCスペックは省きますが、PCゲームが出来るくらいのものを使っています。

キャンバスサイズ

解像度 A4サイズ 350DPI
横 2894ピクセル 縦 4093ピクセル
プリントサイズ 横 210mm 縦 297mm

いつもこのサイズで描いています。

キャンバスサイズは大きくても小さすぎても微妙ですが、PCスペックとの兼ね合いもあるので、適切なサイズがベストです。
印刷用か、Web専用にするかでも違いますね。
最終的な出力時のことを考えてキャンバスサイズを決めると良いです。

ラフ

making_ラフ

ラフですが、はじめからデジタルで描きました。
使用アプリケーションは、ペイントツールSAIです。鉛筆ツールを使って、思うがまま描いていきました。
時間が無い割にイメージが湧かなかったので、何枚か描いて、その中からひとつ選びました。

ラフスケッチは、アナログで描く場合もあります。その際はノートやスケッチブックに描いています。
ノートやスケッチブック、シャープペンシルは下記の記事で紹介していますので、よかったら合わせてご覧下さいね。

アナログイラストをはじめよう!下描きやラフを描く時に使う道具【初心者向け】

線画

making_線画

引き続きペイントツールSAIで、鉛筆ツールを使い描いていきます。
ラフスケッチで描いたものを線画にしていくのですが、ペン入れのように一本の綺麗な線を引かず、
鉛筆ツールで、ラフで描いた線をまとめていくようなカンジです。

このとき、パーツ毎にレイヤーも分けてしまうと後の作業が楽ですね。
今回は下記のレイヤーに分けています。このイラストは、衣装のパーツがかなり多いのですが、
ここでちゃんと分けておかないと後で面倒なので、この時点でパーツ毎のプライオリティを考えて、分けています。
パーツ同士が重なる部分は必ず分けます。

上の図では、パーツが重なってわかりにくいところを、もともとレイヤーも違うレイヤーに描いていますが、視覚的にわかりやすくするため、赤や青(後ろ髪、頭の王冠。王冠はラフ状態ですが)に色を変えてわかりやすくしています。

  • 口と鼻
  • 前髪
  • 飾りの髪
  • 後ろ髪
  • 王冠
  • リボン

今回のような装飾が多い衣装のキャラクターイラストはこのようにパーツ分けがとても大変です…
レイヤー数も最終的にはすごい数になったりします。

大変ですが、コレを線画や塗り分けの際にやっておかないと、後で調整や描き込みやしづらいため、なるべく分けておきます。
描き終わったら、各レイヤーにロックをかけて、誤って消したり描き足してしまわないようにします。

線画が終わったら、影を考えていきます。
ここで、イラスト全体の陰影のイメージをつかみます。

引き続き、ペイントツールSAIを使いますが、影付けは筆ツールを使います。

making_影

色はグレーで全体の陰影をつけていきます。
描き方としては、基本はグリザイユ技法で、グレーの明度だけを使用して、陰影をつけていきます。

今回はパーツが多いので、影レイヤーを作る際、初めからパーツ毎に新規レイヤーを作成しました。

各線画レイヤーを「領域検出元に指定」のチェックを入れ、新規レイヤーにグレーで塗りつぶして、各パーツ毎の影レイヤーを作っています。
その後、透明部分をロックし、そのレイヤーに直接描いて行きます。まずは最も大きく影が落ちるところから、濃いめのグレーで陰影を入れます。
大きな筆で、ざくざくと、全体の影を考えながら塗っていき、徐々にこまかい所を塗っていきます。
色も徐々に明るくしていきます。
影が濃いところ(影が強く落ちるところ)から塗っていった方が、全体の陰影のコントラストがわかりやすいので、そうしています。

グレーの色ですが、カラーパレットで、白と黒のちょうど中間になるグレーで(RGB R 128 G 128 B 128)シルエットをまず塗りつぶしてからはじめています。

一番明るい白をベースにすると、全体が白くなってしまい、陰影のコントラストがなくなってしまうのでそうしています。

色塗りに入ると、レイヤーの数もかなり増えますので、この時点で、レイヤー名はしっかりつけておきます。

ペイントツールSAIで引き続き色を塗っています。

影レイヤーの上に、新規レイヤーを作成して、影レイヤーにクリッピングし、新規レイヤーの描画モードをオーバーレイに変更し、はじめはエアブラシツールでざっくりと色味を足していきます。

making_色

エアーブラシで肌色から塗ったあと、こまかい所は鉛筆や筆ツールで塗ります。

色味のニュアンスを入れたいので少し色相の違う色をいれたり、カスタマイズしたぼかしツールで最後にぼかしたりします。
さらに、全体を見渡して、影が足り無いところなどをぬりつつ、調整しながら、色レイヤーに色味を足していきます。

色味がだいたい乗ってきたら、描き込みやハイライトをつけていきます。

書き込み

発光レイヤーを各パーツや色事に作成、ハイライトを足していきます。
また、色味の不足部分や描き込みの不足部分をさらに追加しながら描き込みしていきます。

making_描き込み

納得いくまで描き込みしたり、色を追加して情報量を上げていきます。

背景、色調整、仕上げ

ハイライトを入れて、描き込みが終わったら、クリップスタジオペイントに移ります。
SAIで別名で保存し、PSDでデータを書き出します。
それをクリスタで開いて使います。

クリスタでPSDを読み込むと、ハイライトのレイヤーの透明度数値がおかしくなってしまうので、一通り見直しをします。
もう描き込まないのであれば、レイヤーを統合したPSDでも良いと思います。

背景を描く

背景を入れます。今回はイメージ背景にしました。
キラキラ感を出したかったので、上にハイライト効果を載せるため、少し暗めの色を選択しています。グラデーションだけだと少々手抜き感が出てしまうので、模様も入れてみました。

making_背景

効果エフェクトと色調整

背景を描き終わったら、効果エフェクトを描いて行きます。
クリスタは色々なエフェクトに使えるブラシがあってとても便利ですね。

今回使った調整レイヤー

また、合わせて全体の色調整をしていきます。
今回使った調整レイヤーは下記ですね。この3種類をよく使います。

  • トーンカーブ
  • カラーバランス
  • グラデーションマップ

下記が調整が終わった状態のイラストです。↓

making_色調整、効果

完成図は右向きなので、右向きに反転して完成です。

完成図

TwitterやSNS用に手書き文字や名前をいれて、終了です。

kotori-2

いかがでしたでしょうか。
たいしたテクニックは無いのですが、また紹介したいと思います。

そのほかにもメイキングを描いていますので、もし良かったら下記の記事もどうぞ。