こんにちは、vesperです。
今回は、アナログイラストの作業の流れについて、書いてみようとおもいます!

イラスト初心者向けに、ラフや下描き、線画、着彩でよくつかわれる画材の種類、仕上げのハイライトなど、どんなものをどの順番で描くのかを説明しています!

こんな方向けの記事です。デジタル編の記事も後ほど書く予定です。

  • 「アナログイラストをはじめてみたいけど、描き方がわからない…」
  • 「アナログイラストを描く手順がイマイチわからない」
  • 「パソコンはないけど、イラストが描きたい!どんなものが必要なの?」

アナログイラストの作業の順番

まずは作業の順番を見ていきましょう。

作業の流れを見える化する理由は?

イラストや絵の描き方は、個人個人によって、様々な方法があると思います。
描きたい絵や、経験、スキルで変わってくるものです。

これからはじめたい人は誰かの真似や、マニュアル通りにはじめるのが一番良いです。
すでに描かれている方はもちろん、久しぶりに描き始めたいなどでブランクがある方にも参考になればと思います。

ここでは、私が仕事などで経験してきた方法を書いてみたいと思います。

私が参加していた開発グループでは、チームで作業する場合、さまざまな人が1つのイラストに関わりますので、作業工程がきっちり決まっていました。

一人で描く場合も、一つ一つの工程をこなしていくことが大切です。
一部分だけ先に塗ってしまう等も描き方としてはあるかも知れませんが、作業としてはかなりやりにくいですので、やはり順序よく作業を進めるのがオススメです。

作業の順番をみてみよう

実際に作画工程のながれ(順番)は、下記のようになります。
キャラクターがメインで、背景があるイラストの場合、別途背景の工程がありますが、複雑になってしまいますので、
ここではキャラクターのイラストのみを考えてみます。

  • 1 ラフイメージ
  • 2 下描き
  • 3 線画(ペン入れ)
  • 4 着色
  • 5 仕上げ

大きくは5つの工程になりますね。
細かく分けるともっと複雑になると思います。
デジタルでも似たような作業の流れですので、同様だと思って差し支えないと思います。

各項目を少しずつ解説しますね。

ラフイメージ

これから描くイラストのイメージを固める作業

はじめにラフイメージを描いて、イラストのイメージ全体(完成図)を固めていくのが良いです。

スケッチブックやノートなどに、頭の中のイメージを描き出します。

本当はよくないですが、何もイメージがなくても、手が動くままに描いてるとそれなりになったりしますね。
何もイメージが無くて描き始めた場合、最終的にイラスト全体の整合性やバランスを取れないことが多くなりがちなので、下描きを描き直すことも多いです。

ラフイメージは、ノートやスケッチブックなどに、とにかく思うがまま描くのが1番良いです。
紙は少々大きめの方がオススメです。思いついたものをどんどん描いて行くと紙面が足り無くなりますので。
B5~A4サイズくらいが良いです。勿論、お好みでもっと大きめでも良いでしょう。

イメージがハッキリしていればそのまま下描きに使っても良いと思います。

私の場合はシャープペンシルと消しゴムでざざーっと描いていくことが多いです。

ラフの時点でイメージを固めておくのがベストです。

ラフイメージを描くときに使う道具

私がよく使う道具は下記のようなものです。

  • シャープペンシル
  • 消しゴム
  • ノート
  • クロッキー帳
  • スケッチブック

ラフイメージで使う道具は、身近なものが多いです。
すでにお持ちものもので充分使えると思いますが、道具にこだわりを持つのも楽しいです。
詳しくは下記の記事で、道具を紹介していますので、よかったら合わせてご覧下さい。

下描き

下描き(下絵などとも呼びます)のポイントを書いてみました。

  • こまかい所もきちんと書くとペン入れの時に楽
  • 消すことを前提としているので、消しやすい線で描く

下描きってなに?

ラフイメージができあがったら、本番用に下描きしていきます。
下描きとは、この後の工程で作業するペン入れやクリンナップといった線画を綺麗な一本の線で描く作業のために、消しゴムなどで消せる線を描いて行くことです。

アナログイラストの場合は、本番に使用する紙面に合わせた大きさにしたり、ラフだとバラバラになっている線を、主要な線のみに整理し、少ない線にまとめて、描いていくような感じです。

細かなところもきちんと描いておくと後で困らないですね。
ラフスケッチをそのまま使っても良いと思うのですが、ラフイメージから下描きを別にする理由は、
適当に描き始めたラフだと、最終的に、絵としての理屈が合わない感じになってしまったりおかしな構図になったりすることもあります。

また、ラフを描いている途中で描き足したいものが出来たりすることもあります。

そういう時ごちゃごちゃして最終的に自分で書いたにもかかわらず、「ここはどうなってるんだっけ…」と、わかりにくくなってしまう事もあると思います。

最終的にこの絵を描こう、となったら、あらためて下描きを描くとイメージも固まっているので、線も整理され、描きやすいです。

筆圧(手や指の力のいれ具合)に注意しよう

また、筆圧には注意しましょう。
筆圧は、鉛筆やシャープペンシルなどを持って、紙に描いたときの力のいれ具合の事です。

本番用の紙に、強い筆圧で描いてしまうと、消しゴムで消しても紙に跡が残ってしまうことがあります。

下描きは次の工程である線画を描くための線ですので、なるべく消しやすいように描くのがベストです。
なるべく消しやすい線で描いていくのが良いです。
できれば、力を抜いて、消しゴムで楽に消せるくらいの濃さで描いた方が良いでしょう。

清書(クリンナップ)、ペン入れ

着色への準備段階!

下描きが終わったら、線画を清書していきましょう。
この作業は、クリンナップするとか、漫画などで使う付けペンを使う場合はペン入れと言ったりします。
イラストも同じです。

線画の描き方は、この後の着色の工程や仕上げの工程でどのような画材を使って、どんな風に描くか?どんなイラストに仕上げるか?を考えておかないと、画材選びに失敗していしまいます。
かならず何の画材でどんな着色をするか線画を描く前に考えておきましょう。

私は、最近ではコピックで色塗りすることが多いので、線画を描く際はコピックマルチライナーを使っています。
コピックマルチライナーは、コピックマーカーで色を塗っても溶けないので、使っています。
ほかのペンや水性ペンでは、色塗りの際溶けてしまいますので、このペンを使うというわけです。

また、着色の後に、わざと線をもう一度描くこともあったりしますので、計画的に進められるのがベストです。
(なかなか計画通りには行かないですが…)

線画のコツ

線画の描き方のコツですが、根気と慣れが必要な作業です。
ひたすら練習するしか上達方法はないと思いますが、それだと参考にならないと思いますので、私が気をつけていることを描いてみますと…

  • なるべく顔や重要な物から描くまたは端から描く
  • 紙は描きやすい位置にまわして描く
  • 手の脂などで汚さないよう気をつける

なるべく顔から描く

キャラクターイラストの場合は、顔から描くことが多いです。

とくに、1番細かいパーツである目から描いて行くことが多いですが、顔の輪郭線を描くことも多いです。
なぜかというと、細かくパーツ集中し、失敗したら一番困る部分だからです。
そのため、集中力が一番必要な部分なので、はじめに描くことが多いです。
キャラクターイラストであれば、顔のパーツを失敗してしまったら、その絵は失敗だと思ってしまうくらい重要なところですよね。
アナログイラストの場合は修正が難しいため、気をつかっています。

つぎに顔パーツ(鼻、くち)、顔の輪郭線、前髪を描いていきます。

上記のように、やはり顔周りを描き込んで行くことが多いですが、
イラスト全体の隅から描くこともあります。
また、重要なパーツがある場合そのパーツから描き始める事も多いです。

紙はまわして描こう

紙はくるくる回しながら描きやすい位置にして描きます。
紙をまっすぐなまま描くのは結構難しいと思います。
ひっくりかえしたり、回転して、描きやすい位置を探しましょう
自分の利き腕や利き手のストローク範囲を把握できていると、上手に描ける線画のラインがわかってくると思います。
このあたりは経験も必要ですが、無理に長い線を一本の線で描こうとしなくても良いと思います。

手の脂がつかないよう注意する

自分の手のアブラや、鉛筆の芯のよごれが、気がつかないうちに紙についてしまうことがあります。
鉛筆やシャーペンなら消しゴムで消せますが、ペンのインクは消したりごまかしたりするのがとても大変です。
白い紙面を汚してしまいますと、一気にやる気をそがれますので気をつけましょう。

対策は、なるべく紙をまわして、左上から描いたり、ティッシュペーパーや別の紙などを利き手の下に敷いて描くようにすると良いと思います。
また、薄い布製手袋を使うなども良いです。

色塗り、着彩

アナログイラストの場合、画材が多種多様、描き方や塗り方もたくさんあります。
ここで全てを紹介するのは非常に難しいですので、コミックイラストや、キャラクターイラストでよく使われる代表的なものを記載してみます。

色鉛筆

色鉛筆は安価で入手しやすく、親しみやすい画材のひとつですね。一般的な文房具店で入手できます。

大人の塗り絵が流行ったため、現在はたくさんの種類やパッケージがあり、さらに安価になりました。
店頭やネットでお好みのものを選びましょう。
購入の際気をつけたいのが、色鉛筆には種類があることです。

油彩色鉛筆

単に色鉛筆というと、油彩色鉛筆のことを指しますね。
はじめて買うなら、国産のメーカーがオススメです。
トンボや三菱鉛筆のものは購入しやすいですし、一本ずつでも売っていますので、よく使う色を使い切ってなくなっても買い足しできて安心です。
また、1セットあると、他の画材と合わせて使うのにも便利なアイテムです。
水彩用に線画を色鉛筆で描いたり、筆で描けない細かな箇所の描き込みなども出来るので、水彩メインのかたも併用することで表現が広がります。
水色や黄色のの色鉛筆は目立たないし、コピー機でコピーしても写らないので、下絵に使ったりも出来ますね。

水彩色鉛筆

色鉛筆の芯の部分が水で溶ける色鉛筆です。
一般的には油彩色鉛筆よりも、水彩色鉛筆のほうが高価ですが、メーカーにこだわらなければ、amazonなどで安く入手できるようになりました。
塗った後に溶かせたり、鉛筆の芯から水筆に溶かすこともでき、便利です。
品質はやはり国産のものが良いと思いますが、歴史の古いヨーロッパのブランドもオススメです。(高価ですが…)

水彩絵の具

水彩絵の具も、幼稚園や小学校で使う画材で、親しみやすい画材ですね。
水彩絵の具にも種類があります。

不透明水彩絵具、ガッシュ

小学校や幼稚園から使われている水彩と言えば不透明水彩絵の具です。
学用品でも充分使えますが、不透明水彩絵具(ガッシュ)はとても入手しやすいです。
国内メーカーのものが入手しやすく、ホルベインなら入手のしやすさは間違いないですね。単品(単色)購入出来る事も多いので、はじめて購入されるならオススメです。

透明水彩絵の具

不透明水彩よりも色が濁らずに重ね塗りが出来、透明感がある画材です。
一般的には不透明水彩よりも高価です。
プロの画家向けの製品は5ミリチューブで1000円以上するものもあります。
一般的な文房具店よりは、画材店などで販売されています。

カラーインク

一般的に絵の具よりも高価で、発色がかなり良い画材です。
プロの少女漫画家さんがよく使っているのを見かけます。
基本的には水彩と同じように水でのばして筆で塗って使うことが多いです。
混色や色を伸ばすにはコツがいりますが、付けペンにつけてそのまま線画を描いたりすることも出来ます。
代表的なものは、下記のメーカーがあります。

  • ドクターマーチン ラディアント
  • ホルベイン ドローイングインク
  • ウィンザーアンドニュートン ドローイングインク

マーカー

アルコールマーカー

コピックマーカーや、ネオピコが有名ですね。
インクがアルコールで、揮発性が高いですが、混色が出来るマーカーでコミックイラストやキャラクターイラストで使っている方多いです。
最近私はコピックマーカーでの着彩が多いです。
下記にまとめていますので、よかったら合わせてご覧下さい。

筆ペンマーカー

最近の製品では、筆ペンタイプのカラーペンがあります。
ペン先が筆ペンの形状でやわらかく、先が細くなっていて、細かな箇所も塗りやすいのでとてもオススメです。
様々なメーカーから発売されています。

代表的なのは呉竹のZIGです。購入価格も入手しやすいですね。

私が気に入っているのはあかしやというメーカーの「彩」という筆ペンです。
フェルトでなく、毛筆です。非常に使いやすく細かい箇所も描けてオススメです。
※ZIGにも毛筆タイプ(リアルブラッシュ)があります。

水性マーカー

水性のマーカーやペンは、色を塗って水で溶けますので、上手く使えると水彩のような表現も出来ます。

水彩マーカー

水で溶けるマーカーで、アート用に水彩表現に特化しているものもあります。
高価ですが、さまざまな使い方がありそうですね。
よく画材店で見かけるのはウインザー&ニュートンの水彩ペンです。

上記以外にもカラーペンは色々ありますので、お好みの逸品を探してみてください。

パステル、クレヨン

パステルやクレヨンは、アナログでは代表的な画材で、ほわほわした、やわらかな特有の表現が出来ます。
得意な方は美しい淡い色をたくさん重ねて、イラストや絵を表現されています。
私はほとんど使ったことがないので詳細は省きます!(すみません…)

このほかにもいろいろな画材がありますので、画材店を回ってみるのも楽しいです。
さまざまな使い方を試すのもアナログの楽しさですね。

仕上げ

仕上げの工程は主にハイライトを入れることが多いと思います。
漫画の工程でもありますね。イラストも同様です。
ハイライトがある、ないではかなり印象が違いますので必ず入れるようにしています。

ハイライトは、瞳や金属質のパーツなど、きらきらしたものにいれたり、つやつやの髪の毛に入れたりすることが多いですね。
また、はみ出た場所を修正したりするときにも使います。

アナログイラストでキャラクターを描く場合、ハイライトとして使う画材は、ポスターカラーや、漫画用ホワイトが多いです。
ポスターカラーなどは水彩なので、筆と筆洗を準備しないとなりません。

水彩の道具を用意しなくても済む、修正ペンや、ゲルインクボールペンもオススメです!入手しやすくて安価です。

また、ホワイト以外にも背景にエアブラシなどをつかったり、さまざまな加工を入れたりすることもありますね。

まとめ

一通りざっとですがアナログイラストの作業の流れを見てきましたがいかがでしたか?
もう一度流れを確認してみましょう。

  • 1 ラフイメージ
  • 2 下描き
  • 3 線画(ペン入れ)
  • 4 着色
  • 5 仕上げ

5つの工程でしたね。

1枚のイラストを描くのに、工程が多く感じる人もいるかもしれませんが、ひとつひとつ丁寧に作業を進めることで、最終的に素敵なイラストが仕上がると思います!